記念事業
100年の歴史と
貴重な文化資源を
未来へつなぐために
収蔵資料の
適切な
維持・保管#1
収蔵スペースの改修/増設
100年の間に寄贈や購入によって収集してきた多くの貴重な資料は現在100万点を超え、役者絵(浮世絵)、舞台写真、演劇関連図書・台本、チラシ・ポスターなどの他に、衣装、人形、絵画、舞台模型など、種類も形状も多岐に渡っています。これらを将来にわたって保存し、国内外の演劇文化の創造に活用し得る状態で維持し続けることが演劇博物館の使命です。
貴重な資料を未来へつなぐために、資料の収蔵スペースの拡充をはじめとした保存環境の充実を図ります。100周年記念事業募金にて書籍・台本を収納している書棚を集密書架に改修し、あわせて博物資料(衣装、人形、舞台模型など)の収蔵スペースを拡大します。

貴重映像資料のデジタル化
演劇博物館には4万1000点の映像資料と2万9300点の音声資料があります。古くは昭和初期の無声映画、演劇舞台の映像・音声、役者のプライベート映像から現代の舞台映像、映画、テレビドラマまでを幅広く収蔵しており、国内でも当館にしかない貴重な映像・音声が多く含まれます。資料の形態はフィルム、レコード、オープンテープ、カセットテープ、ベータテープ、VHSテープ、8㎜ビデオなどですが、このうち磁気テープであるカセットテープ、ベータテープなどは再生機器の製造停止により今後再生不能となることが見込まれており、早期にデジタル化して保管する必要があります。
収蔵品の
海外を含めた
積極的発信#2
貴重資料の公開促進
これまでも館内・館外の展示会の他に、インターネットを利用した資料閲覧など、所蔵資料公開の努力をしてきました。デジタル化・グローバル化の時代にあって、一層これを推進し、いつでもどこでも資料を閲覧できるような環境の整備に努めます。あわせて、どのようにすれば資料現物の手触りや魅力を伝えられるかの方法を探っていきます。
100周年にあたる2028年には、これまで未公開だった貴重資料を直接ご覧いただける100周年記念展示会の開催を予定しています。

多言語化の促進
館内の展示解説に加えて、インターネットで公開している52のデータベースの多言語化を促進し、演劇博物館の資料の魅力をより多くの方に伝えるとともに世界の演劇研究に貢献できるようにします。
演劇映像アーカイブ手法の開発
多様な形態の資料を有機的に結びつけ、作品や俳優のイメージをビジュアルに伝えられるようなアーカイブシステムの開発に着手します。
演劇博物館開館100周年記念事業募金
寄付のお願い
早稲田大学演劇博物館は、2028年に100周年を迎えます。
貴重な演劇資料の保存・公開をさらに充実させるため、
記念事業募金へのご支援を広く呼びかけています。